うつ病という病気を発見したのは誰でしょうか?
ストレスの多い現代ならではの病気と思われがちな「うつ病」の起源は原始時代にさかのぼると言われています。
一見、ストレスとは無縁の原始時代と思えますが、原始時代は狩猟をして生活していた時代です。
幾日も幾日も獲物が捕れなかったり、逆に肉食獣に追われたり、民族間の縄張り争いがあったりと、現在とは種類は異なるものの、少なからずストレスはあったと言えるのです。
うつを病気として捉えたのは、古代ギリシア時代の医学者・ヒポクラテスと言われています。
ヒポクラテスは、人間は「血液」「粘液」「黄胆汁」「黒胆汁」の4つの体液からできているという『四体液説』を唱え、その中で、黒胆汁の多い人を「メランコリー=うつ病」と位置づけました。
これがうつ病という言葉の起源だと言われています。
そこで、うつ病を発見したのは誰かと問われれば、ヒポクラテスということになるのでしょうか…。
いずれにしても、うつ病は現代ならではの病気ではなく、古代からある病気の1つなのです。
日本では、うつ病を精神病の一種と勘違いされたり、単なる「さぼり」と見られたり……。
正確な認識を得られるようになったのは、ごく最近です。
まだまだ、一部では理解されきれていないようですが、うつ病はきちんとした病気です。
正しい治療をすれば、治る病気なのです。