上手く付き合う

うつ病とはいつから生まれた病気ですか?

近頃では、約15人に1人は受診しているといわれる「うつ病」、昔は聞いたことがなかったなあ~と思っていませんか?
実は、うつ病の歴史は意外にも古いんです。

一説には紀元前4、5世紀、古代ギリシャの医学者・ヒポクラテスが唱えた「四体液説」が始まりと言われています。
この説によれば、人間は血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁の4つの体液からでき、それらのバランスが崩れると病気になるといいます。
そして、黒胆汁が過剰なのがうつ病とされています。

憂うつの英語表記「メランコリー」は、ギリシア語の「メラン=黒い」と「コレ=胆汁」の造語ということです。
その後「メランコリー」という用語は消えた時期がありましたが、20世紀に入って、精神病学者・テレンバッハが、著書『メランコリー』を著し、精神医学界に新風を吹き込みました。
その後、この著書中の「メランコリー親和型」がうつ病研究の核となっていましたが、近年は、異論を唱える学派もあるようです。

ところで、あなたもご存じの有名人で、うつ病を患っていたのでは?と言われている人を紹介します。
イギリス元首相・チャーチル、自然科学者・ダーウィン、作曲家・チャイコフスキー……などなど。
日本では夏目漱石や芥川龍之介などの文豪が知られています。
偉業を成し遂げた人たちもうつ病に苦しめられてきたのですね。


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