うつ病とはどんなものですか?
うつ病には、4つの症状があると言われています。
1つ目は「うつ気分」。うつ気分とは、正常な人にもある症状です。
例えば、かわいがっていたペットが死んだり、大事な試験で失敗してしまったときなどに感じる落ち込んだ気分のことです。
これと病的なうつ気分はどこが異なるのかというと、病的うつははっきりとした原因がないのに、深いうつ気分を感じてなかなか回復しない状態のことです。
2つ目の症状は、物事に対する「意欲の消失」です。
何にもする気がしない、物事に集中できない、物事をはっきりと決められない。
こんな状態が続くのです。
3つ目は、将来に対する「悲観的な思考」です。
考えがなかなかまとまらず、そんな自分に自信がなくなり、自分が生きていくことにも希望が持てなくなってきます。
4つ目は、「身体の異常」です。
よく現れる症状が、疲労感、食欲不振、不眠、頭痛、めまいなどの神経症状と胃部不快感、吐き気、腹痛、下痢・便秘といった身体症状です。
以上、4つの症状がそろうとうつ病を疑われるのですが、このうつ病には他にも大きな特徴があります。
まず、日内変動です。
うつ病の多くは、朝は調子が悪く夕方になると元気が出てくるというように、一日の中で気分が変動します。
また、季節変動もあります。
よく言われるのは、春と秋は体調がすぐれず、うつ状態がひどくなるということです。
人によっては、数年の単位で善し悪しを繰り返す人もいるそうです。