うつ病の治療はどのような方法がありますか?
うつ病は、早期に治療を開始することが重要です。
早期に治療を開始すれば、比較的たやすく回復しますが、気づかずに放っておくと取り返しのつかないことになりかねません。
うつ病治療の第一歩は、抗うつ薬を飲むことです。
暗く悲観的な気持ちを持ち続けていると、心のエネルギーが消耗します。
例えば、原因となる問題が分かっていたとしても、自分で解決しようと思考することによって、さらに心のエネルギーを消耗させます。
ですからこの心のエネルギーを回復させるには、まず抗うつ薬による治療が必要です。
誤解されている方が多いと思いますが、抗うつ薬は落ち込んだ気持ちを高揚させる薬ではありません。
落ち込んだ気持ちと関係している脳内の神経伝達物質系の機能調整をする薬です。
ですから、すぐに薬の効果が出るわけではなく、通常効果が出るのに1週間くらいかかると言われています。
ここで重要なのは、効果がすぐに出ないからといって、自分で勝手に「飲むのをやめてしまってはいけない」ということです。
次に、必要なのが「カウンセリング」と呼ばれる心理療法です。
医師やカウンセラーに話をすることで、心の中にしまったうつ病の原因を見極めることができます。
それに、人は自分の悩みなどを人に話し、同調してもらうだけでもずいぶんと楽になります。
もっともっと症状が悪化してしまって、自殺願望を持つようになってしまったら、入院による治療も必要になってきます。